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【WEBマーケティング第3回】ECサイト売上UPに必要な数値項目ごとの具体的施策まとめ

第3回WEBマーケティング

 

るるやま
るるやま
WEBマーケティングの第3回目は、ECサイトにおける売上の方程式ごとにどんな具体的な方法をとるかを紹介するね

本記事の内容

この記事を読んでいただくと、ECコンサルタントの視点で売上を向上させる方法を学ぶことができます
ECサイトのKPIについて理解できます。
各KPIごとのチェックポイントと施策について理解できます。

るるやま は、某ECモールで約5年間様々なカテゴリのお店を支援してきました。過去の経験ではありますが、現在でも活用可能と思われるポイントについてまとめたいと思います。

各KPIの目標値を設定する

まずは、第2回のおさらいですが、ECサイトは、下記の方程式で構成されています。その売上を構成する「顧客数」「コンバージョン」「客単価」の3項目それぞれに関して、目標を設定して、現状とのGAPを改善するための施策を実行する必要があります。

ECサイトのKPI

目標とする売上を達成するために、顧客数は何人必要なのか」について、現状想定する客単価コンバージョンから計算をします。これが、各KPIの目標値となります。例えば、100万円の売上達成をしたい場合の計算は下記になります。

現状の数式

また、客単価やコンバージョンを改善する施策を行うことで、必要顧客数を減少させることができます。
例えば、コンバージョンを1%向上させた場合、必要な顧客数は2,000人減少します。

目標値計算

各KPIの目標設定を行い、必要な顧客数に対する誘導対策を行うことで顧客獲得コストが減少しますので、ECサイトをお持ちの方は、是非目標値を検討してみてください。

では、各KPIを改善していくためのポイントを検討していきましょう。

顧客数(アクセス数)を向上させる施策

顧客数を向上させるためには、広告を出稿する投資を伴う有料施策と無料施策があります。無料でできることもたくさんありますので、チェックポイントを参考に検討してみてください。

顧客数最大化のポイントは2つあります。


1.お店の誘導口を最大化
する(新規顧客の獲得施策)
2.顧客リテンションの向上させる(既存顧客のリピート率向上施策)

1.お店の誘導口の最大化について(新規顧客の獲得施策)

お店は、誘導口の数が多いほど、顧客数が増加する可能性が向上します。まずは、下記「新規顧客獲得のチェックポイント」に基づいて、新しいお客様をお店へ来店いただくための、入口を増やす施策が必要です。

規顧客獲得のチェックポイント

①商品数②SEM(Search Engine Marketing)③販促企画④情報サイト、⑤アフィリエイト、の5項目ごとに想定可能な施策をリストアップしてみました。お店で取り組める項目から検討をしてみて下さい。

2.顧客リテンション向上させる(既存顧客リピート率向上施策)

新しいお客様の獲得だけでは、売上を向上させることができません。そのお客様にお店のファンになって頂き、継続的に来店をする固定客になって頂く必要があります。下記「既存顧客獲得のチェックポイント」に基づいて、1度ご来店いただいたお客様のリピート率を向上させる施策が必要です。

既存顧客増加のチェックポイント

 

コンバージョンを向上させる施策

ご来店いただいたお客様が購入する確率を「コンバージョン」といいます。この確率向上のポイントは3つあります。


1.LPO(ランディングページの最適化)の継続的な実施
2.WEBサイトのユーザビリティの向上
3.お店サービスの充実

1.LPO(ランディングページの最適化)の継続的な実施

お客様が最初にご来店された売場(ページ)で、期待に応えることができなかった場合、すぐに別のお店へ移動してしまいます。これを直帰率と言いますが、この比率が高いページは、改善をする必要があります。

LPOとは、ランディングページオプティマイゼーションの略称で、「最初にご訪問したページの最適化」という意味です。リアルのお店と異なり、様々なページが入口となるECサイトでは、下記「LPOのチェックポイント」に基づいて、直帰率を低くする施策が必要です。

LPOのチェックポイント

①商品力②商品名③商品説明(文)④商品画像⑤動画⑥カート⑦レビュー⑧試供品販売⑨予約販売⑩在庫量、の10項目ごとに想定可能な施策をリストアップしてみました。お店で取り組める項目から検討をしてみて下さい。

2.ユーザビリティの向上

LPOで魅力的なお店の入口になったとしても、他の商品を探しにくい、わかりにくい売場だとお客様は、結果的に不満足度が高まり、商品を購入しないで帰ってしまう可能性があります。お客様が回遊しやすいお店の設計をする必要性があります。

そのためには、「ユーザビリティ向上のチェックリスト」に基づき、お客様の回遊性を意識したサイト設計をする必要があります。

ユーザビリティ向上のポイント

①全体設計②ヘッダー③ボディ④サイドナビ⑤フッダー⑥カート、の6項目ごとに想定可能な施策をリストアップしてみました。お店で取り組める項目から検討をしてみて下さい。

3.お店サービスの充実

お客様がお店の中を回遊して商品を探してカートに入れた後に、そのお店の決済や配達手段の不足により、最終的な購入まで完了しないで離脱する可能性があります。コンバージョンは、最終的な購入に至った確率ですので、お店のサービスは、競合店と比較して高める必要性があります。

そのためには、「サービス充実のチェックポイント」に基づき、サービスレベルの充実を実現する必要があります。

サービス充実のポイント

①決済②配達③返品、交換、保証④ギフト対応⑤サービス情報、の5項目ごとに想定可能な施策をリストアップしてみました。お店で取り組める項目から検討をしてみて下さい。

客単価を向上させる施策

お客様一人一人の単価を向上させるためには、購入点数を向上させることが必要な施策になります。そのため、追加でもう1点を購入して頂くための施策が必要になります。

販売方法の強化

客単価を向上させることは、顧客数やコンバージョン以上に難しいと思いますが、様々な販売方法の工夫をすることで、購入点数を向上させることが可能になると思います。

るるやま
るるやま
WEBマーケティングの第1回から第3回でECサイトのはじめ方から実際の施策立案までを記事にしてきたよ。後は、P(計画)D(実行)C(確認・改善案検討)A(実行)のサイクルを回して、売上を継続的に向上させることが重要だよ!
るるやま
るるやま
コマースデザイン株式会社さんの本ですが、具体的な施策が多く記載されており、私もとても勉強になりましたのでおススメの本です。

ECサイトのWEBマーケティング 第1回目の記事「電子商取引市場の動向とアクセス解析の基礎について」

ECサイトのWEBマーケティング 第2回目の記事は「ショッピングモールの特徴と売上の方程式や販売戦略の考え方」

今日も、記事をお読みいただき、ありがとうございました!次回は、「お店のP/Lを元にECサイトの収益性を検討する」をテーマに記事を記載したいと思います。

るるやま @ruruyamasan でした。