
本記事の内容
この記事を読んでいただくと、令和元年度補正予算のうち、重点施策のポイントが理解できます。
・高齢者による重大事故を防止するための「サポカー補助金」の概要が理解できます。
・「キャッシュレス消費者還元事業」の概要が理解できます。
・中小企業の生産性を向上させるための「生産性向上革命」の概要が理解できます。
Society5.0時代の高齢運転者による交通事故対策「サポカー補助金」(1,126.7億円)
令和元年度は、高齢者による重大事故が多く発生したことから、その対策として2種類の事業を実施することになりました。
るるやま の両親もこの高齢者にあたるため心配しているのですが、「まだまだ、大丈夫だよ」ということで、特に踏み間違い抑制装置はつけていません。
東京都が先行して、補助を進めて話題になりましたが、他の自治体では利用できないので、早く国が補助制度を作ってくれないかなと思っていました。
※東京都の制度「東京都高齢者安全運転支援装置設置補助制度」
そしていよいよ今回、国が下記のような制度で補助をしてくれるので、両親にはこの機会に付けてもらおうと思っています。
1.対象者:65歳以上の高齢者
2.補助内容
(1)自動車の購入(新車・中古車)
①対象車種:(ア)対歩行者衝突被害軽減ブレーキ、(2)ペダル踏み間違い急発進抑制装置 を搭載する自動車
②補助経費:(ア)かつ(イ)を搭載 | (ア)のみを搭載
・登録車 10万円 | 6万円
・軽自動車 7万円 | 3万円
・中古車 4万円 | 2万円
(2)後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置
①障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進抑制装置等:4万円
②ペダル踏み間違い急発進抑制装置等:2万円
「ペダル踏み間違い急発進等抑制装置」については、国土交通省から一定の機能等を有すると認められるものとして3分類・9装置を認定しました。
製品名 | 概要 | 製造・販売 | 価格 |
---|---|---|---|
踏み間違い加速抑制システム | 発進時、前方または後方の壁などの障害物を検知 しているときに、ランプとブザーでお知らせし、万 一、その状態からアクセルペダルの強い踏み込み を検知した場合には、エンジン出力を抑制する装 置。 | トヨタ自動車株式会社 トヨタ自動車 お客様相談センター TEL:0800-700-7700 | 56,100円(取り付け費用別) |
ペダル踏み間違い時加速抑制装置 「つくつく防止」 | 前方、または後方に障害物を認識している場合、停車または徐行(車速約10 km/h以下)状態で、運転 者が必要以上にアクセルペダルを踏み込んだとき に、エンジン出力を抑制する装置。 | ダイハツ工業株式会社 ダイハツお客様コールセンター 0800-500-0182 | 34,560円(取り付け費用別) |
(1)S-DRIVE 誤発進防止システム2 (普通車専用タイプ) (SD0102S) (2)S-DRIVE 誤発進防止システム2 (軽自動車専用タイプ) (SD0104S) | 前進・後退を問わず、異常と定義したアクセルセン サーの信号変化を検出したとき、アクセル全閉時相 当の疑似信号を出力し、加速を抑制する装置。 | 株式会社サン自動車工業 インフォメーションセンター 045-620-9133 | 30,000円(税・取り付け費用別) |
(1)JARWA_S-DRIVE (SD0102S) (2)JARWA_S-DRIVE (SD0104S) | 前進・後退を問わず、異常と定義したアクセルセン サーの信号変化を検出したとき、アクセル全閉時相 当の疑似信号を出力し、加速を抑制する装置。 | 一般社団法人日本自動車車体補 修協会 03-5829-4811 | 30,000円(税・取り付け費用別) |
(1)ペダルの見張り番II (AWD-01) (2)アクセル見守り隊(SAG297) | 前進・後退を問わず、アクセルセンサーの信号を常 時監視し、急激なアクセル開度を検知するとアクセ ルとブレーキを間違えて踏み込んだものとみなし、 アクセル信号を制御して不用意な急発進を抑制す る装置。 | 株式会社データシステム (適合・在庫確認・注文問合せ) 086-445-1617 (修理受付・技術的問合せ) 086-486-0422 | (1)40,000円(税・取り付け費用別) (2)28,000円(税・取り付け費用別) |
ワンペダル | 踏めばブレーキ、足を横にずらしてアクセルを操作 できるようにしたもので、「踏む動作」と「開く動作」と いう異なる動きで操作することで踏み間違いを起こ さないようにする装置。 | ナルセ機材有限会社 0968-73-1511 | (1)シングルタイプ:170,000円(可否判断・税・付加費用別) (2)ダブルタイプ:200,000円(可否判断・税・付加費用別) |
令和2年度早々にでも制度利用が開始してほしいですね。
キャッシュレス・消費者還元事業(1,497億円)
令和元年10月1日の消費税率引上げに伴い、各小売店舗をキャッシュレス対応可能に
するために、消費税率引上げ後の一定期間に限り、中小・小規模 事業者による
キャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援する事業です。
本事業の2020年2月11日時点の登録申請数は約105万店、登録加盟店数は約101万店となったそうです。下記図を見ると、人口1人当たりの加盟店数は、都道府県別でみると石川、東京、京都、福井、鳥取の順で、エリア別でみると北海道、沖縄、中国、近畿、中部の順で大きくなっています。
このうち、5%還元対象の中小・小規模事業の登録数が約91万店(約90%)、
2%還元対象のフランチャイズチェーン(コンビニ以外)の登録数が約5.1万店(約5%)、
コンビニの登録数が約5.4万店(約5%)となっており、中小・小規模事業者の
登録構成比が非常に高くなっています。
2020年6月末まで下記施策の活用が可能ですので、まだの小売店や飲食店は、是非申請をしてほしいです。
※ポイント還元窓口 中小・小規模事業者向け:0570-000655(平日10:00から18:00)
(出典:キャッシュレス・ポイント還元事業に関する直近の状況(2020/2/11)
(1)消費者への還元
令和元年10月1日の消費税率引上げ後9か月間について、消費者が キャッシュレス決済手段を用いて中小小売店・飲食店等で支払いを行った場合、個別店舗については5%、フランチャイズチェーン加盟店等については2%を消費者に還元する制度です。
(2)決済端末等の導入補助
中小小売店・飲食店等がキャッシュレス決済の導入に必要な端末等費用の1/3を決済事業者が負担することを前提に、残りの2/3を国が補助する制度です。
(3)決済手数料の補助
中小小売店・飲食店等がキャッシュレス決済を行う際に、決済事業者に支払う加盟店手数料(3.25%以下)の1/3を、期間中、国が補助する制度です。
ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業(1,100億円)
「大容量」通信を可能とする5Gは、2020年4月1日にいよいよスタートします。
現在、中国をはじめ海外では、既に5Gの「高速・大容量」、「低遅延」、「多接続」と
いった特徴を活かした商用サービスが始まっています。
さらに「超低遅延」や「多数同時接続」といった機能が加わる「ポスト5G」は、
今後、さらに工場や自動車の自動化や遠隔医療といった多様な産業用途への活用が
見込まれており、我が国の競争力の源泉になる技術といえます。
この研究開発事業は、ポスト5G情報通信システムや当該システムで用いられる半導体を
開発するとともに、ポスト5Gで必要となる先端的な半導体を将来的に国内で製造できるよう、
先端半導体の製造技術の開発への取り組みを支援するものです。
新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)が受託し、民間企業や大学等が取り組む
開発にかかる総事業費の1/2を補助する事業です。
中小企業生産性革命推進事業について(3,600億円)
中小企業基盤整備機構が複数年にわたって中小企業の生産性向上を継続的に支援する「生産性革命推進事業(仮称)」を創設し、中小企業の制度変更への対応や生産性向上の取組状況に応じて、設備投資、IT 導入、販路開拓等の支援を一体的かつ機動的に実施します。
主な事業は下記3つの補助金事業です。
1.ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(ものづくり補助金)
(補助額:100万〜1,000万円、補助率:中小1/2 小規模2/3)
中小企業等が行う、革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセス の改善に必要な設備投資等を支援します。
2.小規模事業者持続的発展支援事業(持続化補助金) (補助額:〜50万円、補助率:2/3 )
小規模事業者が経営計画を作成して取り組む販路開拓の取組等を支援します。
3.サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金) (補助額:30万〜450万円、補助率1/2)
中小企業等が行う、バックオフィス業務の効率化や新たな顧客獲得等の 付加価値向上に資するITツールの導入を支援します。
詳細は下記の記事にも記載しておりますので、ご参照ください。



今日も、記事をお読みいただき、ありがとうございました!
るるやま @ruruyamasan でした。
コメント